「出産後から気持ちが落ち込んでいて、赤ちゃんの世話が思うようにできない」
「育てることが怖い。消えてしまいたいと思うことがある」
産後うつは「甘え」でも「気の持ちよう」でもありません。ホルモンバランスの急激な変化・睡眠不足・環境の変化が重なり、医療的なケアが必要な状態です。そのようなお母さんのご自宅に伺えるのが精神科訪問看護です。
■ 産後うつとはどのような状態ですか?
産後うつ(産後うつ病)は、出産後の女性に生じる気分障害の一種です。産後数週間〜数ヶ月以内に発症することが多く、適切なサポートがなければ長期化することがあります。
主な症状:
・強い悲しみや涙もろさ
・赤ちゃんに対して愛着を感じられない
・自分を責める(「母親失格だ」)
・眠れない・食欲がない
・育児への強い不安や恐怖
・消えたい・死にたいという気持ち
これらの症状は「出産後だから仕方ない」ものではなく、医療的な介入が必要なサインです。「こんなことで相談してもいいのか」と躊躇せず、まずはご連絡ください。
■ 産後うつへの訪問看護でできること
はーとふる訪問看護ステーションでは、週1〜3回ご自宅に伺い、以下のサポートを行います。
気持ちの観察・傾聴
毎回の訪問でお母さんの気持ちや体調を確認します。「育児を誰にも相談できない」という孤立感を和らげるための傾聴を大切にします。
服薬管理のサポート
抗うつ薬などが処方されている方の飲み忘れ確認・副作用の観察を行います。「授乳中でも飲める薬か」「赤ちゃんへの影響は」といった疑問も、主治医と連携してお答えします。
赤ちゃんと一緒の場での支援
赤ちゃんがいる環境での訪問に慣れたスタッフが対応します。「育て方がわからない」「泣き止まなくてパニックになる」といった場面にも寄り添います。
パートナー・家族への支援
「妻を支えたいが何もできない」「両親に相談してもわかってもらえない」——パートナーや家族からのご相談も受け付けています。家族が一丸となって支えられるよう、橋渡しをします。
主治医との連携
訪問看護の記録を主治医と共有し、必要があれば受診の調整や緊急対応の連絡を行います。
■ 産後うつ以外の産後の精神症状
産後に現れる精神症状は産後うつだけではありません。
マタニティブルーズ:産後3〜5日頃から始まり、2週間以内に自然に回復する一時的な気分の落ち込み(多くの女性に見られる)
産後うつ:産後数週間〜数ヶ月で発症し、医療的な対応が必要
産後精神病(産褥精神病):まれだが重篤。幻覚・錯乱・極端な行動変化が見られ、緊急対応が必要
マタニティブルーズと産後うつの区別がつかなくてもかまいません。「なんか辛い」「いつもと違う」と感じたら、ためらわずご相談ください。
■ 費用・保険について
産後うつの訪問看護には医療保険が適用されます。自立支援医療(精神通院医療)をお持ちの方は自己負担が原則1割になります。
週1回(月4回)で月約2,200円〜が目安です。詳しくは料金ページをご覧ください。
■ 対応エリア
さいたま市(浦和区・中央区・大宮区・見沼区・緑区一部)が対応エリアです。与野駅から徒歩2分のはーとふる訪問看護ステーションが対応します。
■ まずはご相談ください
「自分が産後うつかどうかわからない」「誰に相談すればいいかわからない」という段階でのご連絡でも大丈夫です。
お電話(048-919-2035)・LINEまたはお問い合わせフォームより、いつでもお気軽にどうぞ。初回相談は無料です。
■ よくあるご質問
Q. 産後うつでも訪問看護を利用できますか?
A. はい。精神科・心療内科の主治医から「訪問看護指示書」が発行されれば、産後うつの方も精神科訪問看護を利用できます。医療保険が適用され、自立支援医療をお持ちの方は1割負担に軽減されます。
Q. 赤ちゃんがいる家庭に訪問してもらえますか?
A. はい。赤ちゃんがいる家庭へも訪問します。赤ちゃんの様子を見ながらお母さんの気持ちに寄り添い、一緒に対応を考えます。
Q. 産後うつと育児ノイローゼは違いますか?
A. 育児ノイローゼは疲労・ストレスによる一時的な状態で、産後うつは医療的な診断が必要な精神疾患です。どちらも「甘え」ではありません。気になる症状があれば主治医や訪問看護師にご相談ください。
Q. 夫(パートナー)から相談してもいいですか?
A. はい、ご家族からのご相談も大歓迎です。産後うつはお母さん本人が「助けを求めにくい」状態になることが多いため、パートナーや家族からの連絡をきっかけに支援を始めることもよくあります。
Q. 費用はどのくらいかかりますか?
A. 自立支援医療(精神通院医療)を利用されている方は、週1回(月4回)で月約2,200円程度が目安です。生活保護受給者は自己負担0円です。詳しくは料金ページをご覧ください。
■ 関連記事
※イラスト:いらすとや