「家族が精神疾患を抱えていて、どうサポートすればよいかわからない」
「本人は病院に行きたがらない。でも限界が近い」
精神疾患のある方のご家族は、介護者としての負担を一人で抱え込みがちです。このページでは、ご家族が精神科訪問看護を活用するための方法と、家族自身が疲れないための視点をお伝えします。
■ 精神疾患の家族を持つ方がよく抱える悩み
「どう接すればいいかわからない」「怒ってしまった自分が嫌になる」「本人が受診を拒否している」——精神疾患のある家族を持つ方からよく聞かれる声です。
精神疾患の多くは、本人に「病識(自分が病気だという認識)」が乏しいため、「病院に行こう」と促してもうまくいかないことがあります。そうした状況で、ご家族が「どうにかしなければ」と抱え込んでしまうのは自然なことです。
よくある状況:
・「受診させたいが、本人が拒否している」
・「服薬が続かず、病状が悪化している」
・「暴力やひきこもりで、家族全体が機能不全になっている」
・「8050問題:高齢の親が成人した子どもの世話をしている」
・「介護疲れで、自分自身も限界」
まず大切なのは、ご家族が「一人で抱え込まないこと」です。
■ 訪問看護師が介入することで変わること
精神科訪問看護師が介入すると、ご家族にとって次のような変化が期待できます。
「第三者」として本人に関わる
家族には言えないことでも、看護師には話せることがあります。「家族に迷惑をかけたくない」という思いを持つ本人にとって、第三者の存在は気持ちを楽にする効果があります。
家族の「気づき」を支える
毎回の訪問で看護師が状態を観察し、症状が悪化しそうなサインを早期にキャッチします。「いつと比べてどう変わったか」を客観的に把握することで、ご家族の漠然とした不安が軽減します。
家族への具体的なアドバイス
「躁状態のときの声かけはどうすればいいか」「本人が自傷した場合どう対応するか」など、具体的な対応方法を伝えます。
主治医との橋渡し
「病院に連れていけない」という状況でも、看護師が主治医に状況を伝えることができます。緊急時の対応についても、主治医と連携して動きます。
■ 家族自身が疲れないために
精神疾患のある家族を支え続けることは、身体的・精神的に大きな消耗を伴います。「家族の自己犠牲が当然」ではなく、家族自身のケアも必要です。
家族が倒れると支援が続かない
ご本人のサポートを続けるためには、支える側(ご家族)が安定していることが不可欠です。「少しくらい休んでもいい」という発想を持つことが大切です。
家族会・当事者家族のコミュニティを活用する
埼玉県内には、精神疾患を持つ方のご家族を対象とした「家族会」があります。同じ立場の方と話すことで孤立感が和らぐことがあります。
訪問看護師に「家族の気持ち」を話してもいい
はーとふるの訪問看護師は、本人だけでなくご家族の気持ちにも耳を傾けます。「こんなことを言ったら本人がかわいそう」と我慢せず、ぜひ話してください。
■ ご家族だけでのご相談も受け付けています
はーとふる訪問看護ステーションでは、本人が受診前の段階でも、ご家族からの無料相談を承っています。
「本人をどう説得するか」「今すぐでなくても、将来的に利用したい」——そのような段階のご連絡でも大歓迎です。
お電話(048-919-2035)・LINE・またはお問い合わせフォームよりお気軽にどうぞ。
■ よくあるご質問
Q. 家族だけで相談することはできますか?
A. はい。本人が受診前の段階でも、ご家族からのご相談を無料で承っています。「どうすれば受診させられるか」「対応が限界に来ている」など、どのような内容でもお気軽にご連絡ください。
Q. 本人が訪問看護を拒否しています。それでも使えますか?
A. 本人の同意がないと訪問看護の契約は難しいですが、ご家族からの相談をもとに「どうアプローチするか」を一緒に考えることはできます。まずはご家族からご相談ください。
Q. 家族も精神的に疲れています。家族へのサポートもありますか?
A. はい。訪問看護師はご本人だけでなく、ご家族の精神的負担にも目を向けます。ご家族の気持ちを聞かせていただくことも、大切なサポートの一つです。
Q. 訪問看護の費用は誰が払いますか?
A. 本人名義の保険を使って費用を支払います。自立支援医療(精神通院医療)があれば1割負担になります。費用の詳細は料金ページをご覧ください。
Q. 8050問題(高齢の親が精神疾患の子どもを介護)の相談も受け付けていますか?
A. はい。8050問題のご相談も承っています。長期にわたって子どもを支えてきた親御さんの疲弊や、支援の糸口を一緒に考えます。
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※イラスト:いらすとや